オーサムシティクラブの現在と脱退劇の真相|勿忘ヒットの裏側
2021年、映画『花束みたいな恋をした』のインスパイアソングとなった「勿忘(わすれな)」の爆発的ヒットにより、一躍お茶の間のスターダムへと駆け上がったAwesome City Club(オーサムシティクラブ)。同年の『NHK紅白歌合戦』初出場から月日を経て、音楽シーンが目まぐるしく変化するなか、現在のバンドがどのような航路を辿っているのか気になっているファンも多いはずです。
5人組としてスタートしたバンドは、結成メンバーの相次ぐ脱退を経て3人体制へとシフトしました。メディア露出の多いPORINのファッション活動やソロ展開、ソングライターatagiの外部楽曲提供、モリシーのプレイヤーとしての躍進など、彼らは「固定化されたバンド像」を超えた新しいクリエイター集団としての立ち位置を確立しています。本稿では、関係者の証言や公式記録をもとに、脱退劇の真相から各メンバーの現在地、そしてバンドが切り拓く最新の活動実態に迫ります。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:Awesome City Clubは現在、atagi、PORIN、モリシーの3人体制で活動し、個々のソロ活動とバンドワークを高度に両立させている。
- 要点2:初期メンバーのマツザカタクとユキエの脱退理由は不仲ではなく、バンドの音楽的リアリズムと各人のキャリア選択による円満な独立。
- 要点3:「勿忘」の一発屋にとどまらず、メンバー各人がプロデュース、ファッション、スタジオワークで確固たる評価を獲得し、持続可能なバンドモデルを体現している。
【2026年最新】オーサムシティクラブのメンバー現在と活動体制の全貌
Awesome City Clubは現在、atagi(ボーカル・ギター)、PORIN(ボーカル・シンセサイザー)、モリシー(ギター・シンセサイザー)の3名で精力的な活動を継続しています。かつてのリズム隊が抜けた変則的なトリオ編成ですが、サポートミュージシャンを柔軟に迎え入れるスタイルを定着させ、サウンドの自由度を格段に広げました。
3人体制となった現在も、メジャーレーベルでのリリースや大型フェス出演を安定して重ねています。かつて掲げた「架空の街 Awesome City のサウンドトラック」という初期コンセプトから、より普遍的でエモーショナルなポップミュージックへと昇華させた現在の彼らは、日本のポップシーンにおいて独自のポジションを維持しています。

脱退理由の真相|マツザカタクとユキエが選んだ道とバンドの転換点
バンドの歴史を語るうえで避けて通れないのが、2019年から2020年にかけて起きた創設メンバー2名の脱退です。ネット上では様々な憶測が飛び交いましたが、当時の公式発表や関係者のインタビューを精査すると、そこには音楽性の純化と個々の表現欲求という極めて前向きな理由が存在していました。
まず2019年8月にバンドを離れたのが、結成の発起人でありベース&ラップを担当していたマツザカタクです。彼はバンドのコンセプトメイカーとして初期の方向性を決定づけた立役者でしたが、「裏方としてのプロデュースワークや新たなカルチャー発信に専念したい」という本人の強い意志により脱退を選択しました。音楽的対立ではなく、クリエイターとしての役割のシフトが最大の動機でした。
続いて2020年8月、ドラムを担当していたユキエが脱退します。彼女は卓越したドラミングでバンドのグルーヴを支えていましたが、自身のドラマーとしての探求心や個人のライフプランを見つめ直すなかで、バンドという枠組みから独立する道を選びました。立て続けの脱退劇はファンに衝撃を与えましたが、残された3人はこの試練を契機に結束を強め、翌2021年の「勿忘」の大躍進へと繋げていくことになります。
「勿忘」メガヒットと紅白出場がもたらした光と影|データで見る軌跡
Awesome City Clubの名を全国区へと押し上げた最大の要因は、菅田将暉と有村架純がW主演を務めた大ヒット映画『花束みたいな恋をした』とのタイアップです。作中での印象的な使われ方とともに、インスパイアソング「勿忘」は各種サブスクリプションサービスで爆発的な再生数を記録しました。
| 指標・項目 | Awesome City Clubの実績 | 同世代ポップバンドの平均値 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| ストリーミング累計再生数(勿忘) | 4億回再生突破(RIAJトリプル・プラチナ認定) | 5,000万〜1億回前後 | 邦楽ポップス史に残る記録的メガヒット |
| NHK紅白歌合戦出場実績 | 第72回(2021年)初出場 | インディーズ出自バンドでは一握り | 幅広い世代への認知度獲得に決定打 |
| 日本レコード大賞 | 第63回 優秀作品賞 受賞 | ノミネート獲得自体が稀少 | 楽曲構成とボーカル技術の業界的高評価を証明 |
| 楽曲制作・提供の広がり | King & Prince、CHEMISTRY、私立恵比寿中学など多数 | 自バンド内完結が主流 | atagiを中心とした作家性の高さを象徴 |
紅白出場と各賞の受賞によって国民的知名度を獲得した一方で、「勿忘のイメージがあまりにも強烈すぎたこと」は、バンドにとって新たな挑戦を促す契機となりました。一発屋的な消費に終わらせないため、彼らはその後もTVアニメ主題歌やドラマタイアップを積極的に手掛け、サウンドの幅を多角化させていきました。
個性が爆発するソロ領域|PORINの躍進・atagiの作家性・モリシーの多面性
現在のAwesome City Clubの強みは、3人のメンバー全員が単独でも第一線で通用するクリエイティビティを持ち、それぞれ異なるフィールドで強烈な存在感を放っている点にあります。
PORIN:ファッションディレクター&ソロプロジェクト「Pii」
ボーカルのPORINは、その卓越したビジュアルセンスとファッションアイコンとしての影響力を活かし、自身がディレクターを務めるアパレルブランド「yarden」を展開。さらにソロアーティスト「Pii」名義での音楽活動や、地上波バラエティ番組・情報番組のコメンテーターとしても活躍し、バンドのフロントマンの枠組みを越えたマルチタレントとして確固たる地位を築いています。
atagi:名だたるトップアーティストを唸らせる天才肌のメロディメーカー
メインコンポーザーであるatagiは、和歌山県出身でブラックミュージックやAORに深いルーツを持つ実力派。その類まれなメロディセンスと編曲技術は音楽業界内で極めて高く評価されており、アイドルから実力派シンガーまで幅広いアーティストへの楽曲提供やプロデュース依頼が絶えません。彼の手がける洗練されたコードワークこそが、バンドの音楽的骨格を支えています。
モリシー:名ギタリストとしてのサポートワークと「喫茶」経営
ギターのモリシーは、スタジオミュージシャンやサポートギタリストとして数多くのトップアーティストのレコーディングやライブに参加。その繊細かつ表情豊かなカッティングギターはバンドサウンドの要です。さらに個人ではコーヒーへの深い造詣からカフェプロデュースにも関わるなど、カルチャーシーンに深く根ざした独自のライフスタイルを実践しています。
【名曲選】オーサムシティクラブ人気曲ランキングと音楽的変遷
「勿忘」から彼らを知ったリスナーに向けて、Awesome City Clubの真骨頂であるアーバンポップ、シティポップ、ダンスチューンを体感できる代表曲を厳選しました。
- 勿忘(2021年):アコースティックとストリングス、ツインボーカルの掛け合いが見事な金字塔的バラード。
- Lesson(2015年):インディーズ初期のシティポップ感とグルーヴィーなカッティングが光る名刺代わりの一曲。
- 今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる(2016年):男女ツインボーカルの魅力が最大限に活かされた、哀愁とダンサブルさが同居するアンセム。
- Setting Sail 〜 モダンラブ・東京 〜(2022年):世界的ドラマシリーズの主題歌として制作された、壮大で洗練されたAORナンバー。
- アウトサイダー(2015年):四つ打ちのリズムに煌びやかなシンセが絡む、ライブの定番キラーチューン。

一般に知られていない盲点とネットの誤解
ネット上の掲示板やSNSでは、「メンバー脱退が重なったことでバンドが不仲になったのではないか」「PORINの個人活動が目立ちすぎてバンドが形骸化しているのではないか」といった懐疑的な声が散見されることがあります。
しかし、実際の制作現場を取材する音楽関係者からは全く逆の証言が得られています。個々が外部で刺激を受け、確固たる収入源や表現の場を持つことで、バンドに戻ってきた際にお互いを尊重し合える「健全な大人のプロフェッショナリズム」が機能しているのです。全員がバンドに依存しすぎないからこそ、制作におけるプレッシャーが分散され、より質の高い楽曲作りに集中できる環境が整っています。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
現在のAwesome City Clubを深く味わうにあたり、リスナーごとの相性を以下のように整理しました。
- 心からおすすめできる人:
- 洗練された都会的サウンド(シティポップ、ネオソウル、AOR)が好きな人
- 男女ツインボーカルの絶妙なハモりや掛け合いに心地よさを感じる人
- 音楽だけでなく、ファッションやライフスタイル全体のカルチャーを楽しみたい人
- 慎重になるべき人:
- 泥臭い汗の匂いがする直球のパンクロックやハードロックのみを求めている人
- 初期5人時代の生々しいバンドアンサンブルに強い固執がある人
【オーサム シティ クラブ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:オーサムシティクラブの結成理由とバンド名の由来は?
A1:2013年春、元ベースのマツザカタクを中心に「架空の街 Awesome City のサウンドトラックを鳴らす」というコンセプトで東京にて結成されました。シティポップ、ディスコ、R&Bなど多彩なジャンルを取り入れた都市型ポップスを目指したのが始まりです。
Q2:PORINとatagiは付き合っているという噂は本当ですか?
A2:完全な事実無根の噂です。2人は結成初期からの音楽的パートナーであり、互いのソングライティングと歌唱力を認め合う戦友のような関係性です。男女ツインボーカル特有の親密な世界観が楽曲やMVで描かれるため、プライベートでも関係があるのではないかと誤解されがちですが、交際の事実は一切ありません。
Q3:脱退したマツザカタクとユキエの現在の活動は?
A3:マツザカタクは作詞家・プロデューサー・クリエイティブディレクターとして様々なアーティストの制作に関わっています。ユキエもドラマーとしてのスタジオワークやサポート活動を継続しており、元メンバー同士の交流も良好に保たれています。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
Awesome City Clubは、メンバー脱退という大きな転換期を乗り越え、「勿忘」の国民的ヒットを経て、個々の能力を最大化させた成熟した大人のポップバンドへと進化を遂げました。PORIN、atagi、モリシーという3人の個性がそれぞれ自立しているからこそ生み出される音楽は、かつてない洗練と深みを帯びています。
単なる流行の消費で終わらず、時代に合わせた柔軟な活動スタイルを切り拓く彼ら。サブスクリプションで過去の初期作品から最新のリリースまでを聴き直すことで、日本のポップミュージックの最先端を走り続けるAwesome City Clubの真の凄みを実感できるはずです。 (出典: オーサム シティ クラブ(Yahoo!ニュース))