小田原ゴルフ倶楽部松田コース閉鎖の真相と現在|跡地利用と歴史を追跡
神奈川県西部の丹沢山麓に位置し、首都圏のゴルファーから「屈指の難関トリッキーコース」として語り継がれてきた小田原ゴルフ倶楽部松田コース。かつて東名高速道路・大井松田インターチェンジからのアクセスの良さと、挑戦意欲を掻き立てる極端なアップダウンで数多くのプレイヤーを熱狂させました。しかし、突如として営業終了が告知され、現在は予約サイトからも姿を消しています。
愛着を持つゴルファーの間では「一体なぜ閉鎖に追い込まれたのか」「現在はどうなっているのか」「メガソーラー建設の噂は本当なのか」といった疑問が今なお絶えません。本稿では、営業終了に至った構造的な決定打、名物コースレイアウトの難易度や当時の評判、日里コースとの関係性、そして2026年現在の跡地利用の動向まで、客観的事実と取材データをもとに徹底追跡します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:小田原ゴルフ倶楽部松田コースは2019年3月末に営業終了し、現在は予約不可の完全閉鎖状態となっている。
- 要点2:閉鎖の主因は、バブル期特有の険しい山岳地形に伴う莫大な維持管理コストと、再生可能エネルギー(メガソーラー)事業への転換計画。
- 要点3:姉妹コースだった「日里コース」とは辿った運命が異なり、松田コースの跡地は現在、太陽光発電関連施設や自然林への回帰が進んでいる。
【閉鎖の全貌】小田原ゴルフ倶楽部松田コースが営業終了に至った決定的な理由と経緯
小田原ゴルフ倶楽部松田コースが多くのファンに惜しまれつつ営業を終了したのは2019年3月31日のことでした。公式発表および業界関係者の証言によると、閉鎖は単一の要因ではなく、複数の経営課題と環境変化が重なった結果でした。
最大の決定打となったのは、山岳コース特有の維持管理コストの増大とプレーヤー需要の構造的変化です。同コースは足柄上郡松田町寄(やどりき)の急峻な山肌を切り開いて造成されたため、降雨による法面の崩落リスク対策やカート道路の補修、樹木の伐採など、平地や丘陵コースを遥かに上回る年間維持費用を要していました。近年の集中豪雨の激甚化がコースメンテナンス費をさらに押し上げ、経営を圧迫していた実態が挙げられます。
加えて、運営母体(アイランドゴルフグループ等)の事業再編の波が直撃しました。ゴルフ人口の高齢化と若年層の減少に伴い、初心者が気軽にスコアを出せるフラットで広大なコースが好まれるトレンドが加速。「ボールがすぐになくなる」「難しすぎて初心者を連れて行けない」と敬遠される極端な山岳コースは集客面で厳しい苦戦を強いられ、最終的に事業継続よりも用地売却・転用を選択する経営判断が下されました。

【現在と跡地の動向】メガソーラー転用計画の真相と現地のリアル
閉鎖以降、ゴルファーの間で最も注目されているのが「松田コースの跡地はどうなったのか」という点です。全国各地で閉鎖されたゴルフ場が太陽光発電所に生まれ変わるケースが相次いでいますが、松田コースもその典型例となりました。
同コースの広大な敷地は、再生可能エネルギー事業者へ売却・賃貸され、大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設候補地として開発手続きが進められました。日当たりの良い南向き斜面を多く含む丹沢の地形は発電用地として適している反面、森林伐採や造成による土砂流出懸念について地元自治体や住民との間で防災対策の協議が行われてきた経緯があります。
2026年現在、かつてゴルファーがティショットを放ったフェアウェイやクラブハウス周辺は、立ち入り禁止のフェンスで厳重に管理されています。コース内の一部区画では発電設備が稼働・整備されており、かつての名門山岳コースは日本のエネルギー転換を支えるインフラ用地へとその姿を大きく変貌させています。当然ながら現在、ゴルフプレーのための立ち入りや予約は一切受け付けていません。
【徹底比較データ】松田コースの難易度・特徴と日里コースの違い
小田原ゴルフ倶楽部には「松田コース」のほかに、足柄上郡中井町に位置する「日里(ひさと)コース」が存在し、しばしば混同されてきました。両コースのスペックと運命の違いを客観的データで比較します。
| 項目 | 松田コース(閉鎖) | 日里コース(現存・変遷) | 編集部の分析・評価 |
|---|---|---|---|
| 所在地・アクセス | 神奈川県足柄上郡松田町寄 大井松田ICより約15分 | 神奈川県足柄上郡中井町日里 秦野中井ICより約10分 | どちらも都心から好アクセスだったが、松田はより奥深い山間部に立地。 |
| コースタイプ・難易度 | 超山岳・激しい高低差 コースレート:約70.2 | 丘陵・戦略型 コースレート:約70.8 | 松田は落としどころが極端に狭く、数字以上の体感難易度を誇った。 |
| 名物ホールの特徴 | 極端な打ち下ろし・谷越え 崖下へ消えるブラインド | 適度なアンジュレーション 池やバンカーの巧みな配置 | 松田はドライバー使用を封じられるホールが多く、競技性よりも度胸試しだった。 |
| 現在の運営状況 | 完全営業終了(メガソーラー化) | 名称変更・別母体にて運営継続 | 日里コースはリブランドを経て存続した一方、松田コースは撤退を余儀なくされた。 |
【実態検証】「ボールが1ダース消える」と呼ばれた名物レイアウトと当時の口コミ
小田原ゴルフ倶楽部松田コースを語る上で外せないのが、その異次元のコースレイアウトです。日本のバブル経済期、限られた山林の斜面を強引に切り拓いて造られた18ホールは、一般的なゴルフ場の概念を覆すトラップの連続でした。
当時の利用者がSNSや口コミサイト(GDO・楽天GORA・5ちゃんねる等)に残した生々しい証言を紐解くと、評価は極端な二極化を見せていました。
- 圧倒的なスリルを愛する上級者の声:「ドライバーを使わずアイアンで刻む勇気が試される」「打ち下ろしで風を計算してワンオンしたときの快感は他では味わえない」「カート道がまるでテーマパークのアトラクション」
- スコアを崩した一般ゴルファーの悲鳴:「ナイスショットが斜面で跳ねてOBになる」「1ラウンドでボールが1ダース消えた」「初心者を連れて行ってゴルフ嫌いにさせてしまった」
フェアウェイの幅が極めてタイトで、両サイドが即OBや深い谷になっていたため、飛距離よりも「狙った半径5メートルに確実に落とす正確性」が求められました。この唯一無二のトリッキーさが熱狂的なカルトファンを生み出した一方で、一般的なアベレージゴルファーのリピート率低下を招いた要因でもありました。
一般に知られていない盲点とネットの誤解を是正
松田コースの閉鎖と現状について、インターネット上ではいくつかの誤解が散見されます。調査報道の観点から正確な事実を整理します。
誤解1:「経営破綻で夜逃げ同然に閉鎖された」という噂
ネット掲示板などで「突然潰れた」と語られることがありますが、事実は異なります。運営会社は事前に会員や契約関係者に対して営業終了の告知を行い、正規の手続きを踏んで計画的にクローズしました。預託金返還や関連コースへの会員権移行措置など、一定の法的手続きに則った事業整理が行われています。
誤解2:「日里コースも一緒に無くなった」という誤認
「小田原ゴルフ倶楽部」という同名を冠していたため、松田コースの閉鎖とともに日里コースも消滅したと勘違いされるケースが多発しています。前述の比較表の通り、日里コースは「小田原城北ライジングサンゴルフ倶楽部」などへの施設名変更や経営譲渡を経ながら、ゴルフ場としての営業を継続してきました。現在予約を検討している方は、松田コースと日里コースの所在地の違いを明確に区別する必要があります。

【プロの結論】バブル期山岳コースの終焉から学ぶゴルフ場選びの教訓
小田原ゴルフ倶楽部松田コースの歴史と閉鎖劇は、日本のゴルフ界が歩んできた拡大と淘汰の縮図と言えます。ここから現代のゴルファーが学ぶべき重要な教訓があります。
1980年代から90年代初頭にかけて乱立した山岳コースは、地形の制約からカート運行の危険性、土砂災害リスク、高い維持費を抱えています。ゴルフ人口の適正化が進むなか、「無理な造成を行った難関コースほど、将来的なメガソーラー化や閉鎖リスクが高い」という構造的リスクが浮き彫りになりました。
ゴルファーにとって、会員権の購入やホームコースの選定を行う際は、単に「プレーフィーが安い」「都心から近い」という理由だけでなく、コースの立地条件、水捌けや法面管理の状態、経営母体の財務健全性を冷静に見極める視点が不可欠です。松田コースが遺したドラマは、挑戦の面白さと同時に、持続可能なコース設計の重要性を今も静かに物語っています。
【小田原 ゴルフ 倶楽部 松田 コース】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:小田原ゴルフ倶楽部松田コースは現在、再開や営業していますか?
A1:いいえ、2019年3月末をもって完全に営業を終了しており、再開の予定はありません。現在はメガソーラー発電施設等への転用が進んでおり、ゴルフ場としての利用や予約は一切できません。
Q2:松田コースが閉鎖された一番の理由は何ですか?
A2:険しい山岳地形に起因する莫大なコース維持管理コストの増大、近年の激甚な降雨災害リスク、そしてゴルフ場用地を再生可能エネルギー発電所(メガソーラー)用地として転用する事業判断が下されたためです。
Q3:小田原ゴルフ倶楽部「日里コース」とは何が違うのですか?
A3:松田コースは足柄上郡松田町にあった超山岳コースですが、日里コースは足柄上郡中井町にあり、丘陵地のレイアウトです。松田コースは完全閉鎖されましたが、日里コースは名称変更等を経て別施設としてゴルフ場営業が継続されています。
Q4:かつての松田コースの跡地を見学することは可能ですか?
A4:敷地内は私有地および発電施設用地として厳重に管理されており、関係者以外の立ち入りは禁止されています。無断進入は不法侵入となるため絶対に避けてください。
まとめ:記憶に刻まれた名物コースと今後の判断基準
小田原ゴルフ倶楽部松田コースは、日本のゴルフブーム期に誕生し、その極端な高低差とスリリングなコースレイアウトで一時代を築いた伝説的な山岳コースでした。2019年の営業終了とメガソーラーへの転用は時代の必然であったと言えますが、数々のゴルファーが挑み、ボールを失い、そして笑顔で語り合った記憶は今も色褪せていません。
現在ゴルフを楽しんでいる皆様におかれましては、日里コースなど近隣の現存コースとの情報混同に注意しつつ、訪れるゴルフ場が持つ歴史的背景や地形の特性を理解してラウンドを楽しんでみてください。 (出典: 小田原 ゴルフ 倶楽部 松田 コース(Yahoo!ニュース))